フレンチ・クレオール・ラム

French Creole Rhum

弊社で主に扱っているラムは通常のものではなく、「フレンチ・クレオール・ラム」というカテゴリーに属するラムです。この「クレオール」という単語は、カリブ海を中心とするフランスの海外県やその人々を指し、本国とは異なる独自の文化や歴史などの発展を反映した言葉です。フランス本国でもさまざまなラムが販売されておりますが、弊社でご案内しているのは「クレオール」の手によって贅沢に作られた、こだわりのフランス産ラムなのです。

フレンチ・クレオール・ラムのキーワードはアグリコール製法と仏領マルティニーク島

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仏領マルティニーク島 サトウキビを原料とする蒸留酒・ラムは、以前から、ダイキリやラムコークなどのカクテルベースとして、また製菓用として広く知られ、世界中の人々に愛されてきたスピリッツです。ガイアナやジャマイカ、キューバやベネズエラ、プエルトリコといった国々で、今も全世界に流通しているラムの大半が生産されています。
南国で作られる楽しいお酒というイメージが定着し、また日本では某ハリウッド映画による影響によって、ラムの知名度は年々高まっています。 
そのような中、日本におけるラムの楽しみ方は近年大きく変わりつつあります。カクテルベースとしての楽しみ方から、シングルモルト・ウイスキーのように「その個性を味わう」という楽しみ方に変わっているのです。
そしてその火付け役は、「アグリコール製法」によって「仏領マルティニーク島」などで作られる「フレンチ・クレオール・ラム」。世界の全生産量のたった数%に過ぎないフレンチ・クレオール・ラムによって、日本のラムの市場が変わりつつあると言っても過言ではありません。
しかし残念ながら、この「フレンチ・クレオール・ラム」に関して詳細な記述をしている書籍は多くありません。「ホワイト」「ゴールド」「ダーク」といった色による分類、そして「ライト」「ミディアム」「ヘビー」といった風味による分類が多く見受けられ、フレンチ・ラムは通常「ミディアム」から「ミディアム・ヘビー」に分類されるラムの一種として紹介されています。しかし弊社が取り扱っているこのフレンチ・クレオール・ラムは、一つのカテゴリーとして独立して分類されるべき特殊な生産方法と、豊かな味わいを持っているのです。

アグリコール製法は、とても贅沢なラムの作り方

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通常のラムの製法は、まずサトウキビを搾ったジュースを煮詰めて、砂糖の結晶を分離します。その残った糖蜜を発酵・蒸留して作られるのですが、砂糖工場と併設されていることも多く、一般的に「インダストリアル製法」(=工業的製法)と呼ばれます。
アグリコール製法
対して前述した「アグリコール製法」(=農業的製法)では、砂糖の結晶を分離せず、サトウキビを搾ったジュースをそのまま発酵・蒸留して作られます。言い換えれば、サトウキビの砂糖になる成分まで全て味わいに生かされる、しかし世界で最も生産コストのかかる、とても贅沢な製法と言えます。(サトウキビジュースの価格は糖蜜の約10倍です) そしてフレンチ・クレオール・ラムに対して頻繁に用いられる「良質のコニャックを思わせる豊かで繊細な香り」という表現は、まさにこの製法に由来しています。
サトウキビは収穫後、すぐに蒸留所へ運ばれ圧搾されます。マルティニーク島には「サトウキビの、足は地面に、頭はミル(粉砕機)に」ということわざがありますが、これぐらいフレッシュなサトウキビジュースを用いることが重要なのです。南国の暑い気候のため、エンジェル・シェア(熟成中に蒸発するアルコール)は年間7~10%にも上り、これはシングルモルトの3倍以上もの数値で、その分熟成が非常に早く進みます。3~5年熟成されたアグリコール・ラムは、シングルモルトの10~15年熟成商品に匹敵するほどの、深い熟成感が味わえます。

フレンチ・クレオール・ラムの聖地仏領マルティニーク島

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仏領マルティニーク島 現在、この「アグリコール製法」が採用されているのは主にフランス領の島々です。カリブ海に浮かぶ「マルティニーク」、「グアダループ」、そしてアフリカ大陸の南東部、インド洋マダガスカル島の東に浮かぶ「レユニオン」の3島が有名です。これらは全てフランスの海外県として知られており、弊社ではまとめて「フレンチ・クレオール・ラム」と呼んでいますが、蒸留所の数やその生産量から、中心となるのは、やはりマルティニークです。 
フランスの酒類といえば世界的に有名なワインやコニャックがあり、AOC(原産地統制呼称)でその製法などが法律で厳しくコントロールされていますが、これは海外県「マルティニーク」で生産されるラムに対しても同様です。同島で生産されるラムはほぼ全て、1996年よりAOCの規定に従って生産・出荷されています。

「マルティニーク・ラム」≒「アイラ・モルト」・・・?
二つの個性的な蒸留酒が持つ、その意外な共通点

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シングルモルト・ウイスキーの中で、現在特に高い人気を誇っているのがアイラ・モルトです。その特徴的なピート香により、急速なスピードで日本のお客様に受け入れられています。実はアグリコール製法で作られるマルティニーク・ラムと、現在人気のアイラ・モルトには、根本的な部分で下記のような共通点があるのです。現在のアイラ・モルトがそうであるように、マルティニーク・ラムが日本のラム市場の中心となる日も、そう遠いことではないのかもしれません。

際立って豊かなアロマやフレーバー

モルトウイスキーのピート香の強さ(ピートの焚き具合)はPPMという指標で測りますが、ラムの場合はTOTAL NON ALCという指標で測ります。インダストリアル製法で作られる通常の飲料用ラムでは60程度ですが、アグリコール製法で作られるマルティニーク・ラムでは350程度あります。これは、他地域に比べて非常に強いピート香を持つアイラ・モルトに似ており、共に豊かなアロマやフレーバーを持つ蒸留酒といえます。

二つの島

現在アイラ島で稼動している蒸留所の数は約8ヶ所。対して、マルティニーク島の稼動蒸留所も約7ヶ所を数えます。

蒸留所名で販売

バカルディやキャプテンモルガンといった世界的なラムの銘柄の多くがブランド名で販売されていますが、マルティニーク・ラムはトロワ・リビエールやラマニーといった蒸留所名で販売されています。これは、スコッチの世界でジョニーウォーカーやシーバスリーガルといったブレンデッドウイスキーがブランド名で販売されているのに対し、アイラ・モルトがボウモアやラフロイグという蒸留所名で販売されているのと共通しています。

フレンチ・クレオール・ラムに、ビンテージ商品が多く存在する理由

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JISによるボトラーズ・ブランドの取扱実績 マルティニーク島では、さとうきびは年に一回しか収穫されません。その年のさとうきびのフレッシュジュースのみを原料とするため、ワインのように収穫年によって味わいが異なるのです。そのために、多くのフレンチ・クレオール・ラムではビンテージ・アイテムが生産されています。もちろんこれはブラン(ホワイトラム)にもあてはまり、作られた年によって味わいが異なるのです。 
他方、全世界的に有名な大量生産されているラムで、ビンテージを明記したラムはほぼ存在しないと思われます。これはインダストリアル製法で作られているため、収穫年による味わいが端的に出難いことも一因として考えられるのではないでしょうか。

フレンチ・クレオール・ラムに関する取り組み・・・ラムフェスタ

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弊社では早くから、このフレンチ・クレオール・ラムというカテゴリーに注目してきました。20年以上前よりマルティニーク島にあるトロワ・リビエール蒸留所の商品をご案内してきましたが、日本におけるアグリコール・ラムの人気の高まりに注目し、この数年で同島のラマニー蒸留所やグアダループ島のダモワゾー蒸留所、そしてレユニオン島のサバンナ蒸留所やリビエール・デュマ蒸留所の取り扱いを開始いたしました。2008年にはセント・ジェームズ、J. バリー、デパズの3ブランド、2009年にはサンテティエンヌ、ラムJ.M、ネイソンの3ブランド、2010年にはマリーガラント島にあるペールラバ、ビエールがラインアップに加わり、2011年に加わる予定のブランドを合わせ、マルティニーク島にあるほぼ全てのブランドを弊社で取り扱っております。

弊社では早くから、このフレンチ・クレオール・ラムというカテゴリーに注目してきました。20年以上前よりマルティニーク島にあるトロワ・リビエール蒸留所の商品をご案内してきましたが、日本におけるアグリコール・ラムの人気の高まりに注目し、この数年で同島のラマニー蒸留所やグアダループ島のダモワゾー蒸留所、そしてレユニオン島のサバンナ蒸留所やリビエール・デュマ蒸留所の取り扱いを開始いたしました。2008年にはセント・ジェームズ、J. バリー、デパズの3ブランド、2009年にはサンテティエンヌ、ラムJ.M、ネイソンの3ブランド、2010年にはマリーガラント島にあるペールラバ、ビエールがラインアップに加わり、2011年に加わる予定のブランドを合わせ、マルティニーク島にあるほぼ全てのブランドを弊社で取り扱っております。

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